ビジネス初心者が利益率の低い有機野菜の販売をして失敗した話

いくら資格を取ろうが、転職しようが、
労働者として働く限り生涯賃金の上限は見えている。
具体的にはせいぜい2億。

労働者のままだと一生かけてたった2億稼ぐために、
他人の人生を生き続けることになる。

そこで、

「よし!ビジネスをやろう。そうすれば収入に上限はない!」
と僕は意気込んでました。

それまで自分でお金を稼ぐという世界には全くの無縁で、
自分でビジネスをして収入を得ていくために、
何をやっていいかが全くわかりませんでした。

SNSで出会った胡散臭い自称社長みたいな人と
喫茶店で話をしていたこともありますし、
やたらとロバートキヨサキの『金持ち父さん・貧乏父さん』を
薦めてくる人にネットワークビジネスの勧誘されたりと、
無知なりにりに動いていました。

で、ちょうどその頃に昔の知り合いのNさんという
4歳歳上の営業マンの人とカフェで話をしていました。

「レンガくん。
オレ最近有機野菜の有名な農家と仲良くなったんだ。
そこと組んでビジネスをやろうと思ってる。
一緒にやらないかい?」

という話を聞いて直感的に面白そうだと思ったんです。

それで僕はNさんと有機農家と組んで、
ビジネスをやろうとしたのです。

僕とNさんは何をやろとしたかと言うと、
有機野菜をネットを使って直販をするというもの。

有機野菜って一般的に高いイメージがありますけど、
実は育てるのに相当手間ひまかかる割に利益は薄いんです。

そのこの有機農家は兼業ではなく専業農家だったんですが、
いろいろ話を聞いてると有機農家って儲からないなー
と感じましたね。

本当に利益率の低い商売だと思います。

例えば、有機野菜の場合JASマークを1つ1つ貼る必要があるのですが、
そのシールを農家がいちいち農林水産省から買わないといけません。

それに有機栽培ならではの水路の検査なども非常に厳しくて、
環境を維持するのに費用が膨大にかかります。

おまけに農協(JA)に下ろすのって審査があって、
キズの入った人参とかまず下ろせないのです。

だから処分するか人にあげちゃうとかで超もったいないわけなんですよね。
そこで僕らが農協では下ろせない農作物はネットで直販しようとう目的でした。

「よし!僕らでその農家さんに利益をもらたすように頑張ろう!!」
と意気込んで土日になったらいつも農家に行って農作業を手伝いにいったのです。

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(実際に有機農家へ作業をしに行っていた頃の写真)

しかし、勢いよくスタートしたものの6ヶ月経って何かがオカシイことに気付きました。
6ヶ月も経過したのにもかかわらずこの時点でこの先に方向性が全く見えなかったのです。
何もお金になるような進展もありませんでした。

できたのは僕が作った農家を紹介するWebサイトだけ。

Nさんはというと奥さんに子供ができたとかでそっちに時間をとられている様子でした。

僕はそれがちょっと許せませんでした。
僕とNさんはそもそも会社員という自由に使える時間が少ない中、
その有機野菜のビジネスを進めようとしてるのに、
なぜ子供のことで忙しそうにしているのかが理解できませんでした。

それである日、僕はNさんをカフェ呼びつけました。

僕「もうやめさせてください。自分1人でビジネスをやります」

Nさん「どうして?やるって約束やったよね?」

僕「そうですけど、Nさんとこのまま続けても何もならないと思うんです。」

Nさん「だからそれはこれから・・・」

僕「奥さんとか子供とかの事情とか関係ないでしょ!?僕ら少ない時間でやってんすよ」

Nさん「いや、それはな。レンガくんに申し訳ないと思ってるよ」

僕「いや、子供なんかベランダから捨ててしまえーーーっ!!!」

Nさん「レンガくんっ!そういう言い方はないだろ!!いやレンガくんに申し訳ないとは前から・・・」

僕「もういいです。だいたいNさんの言ってる2年かけて市場を作るとかいうの遅すぎですよ。
この時代に2年もゆっくりかけてやってる場合じゃないと思うんです。
それなら僕違うこと自分でやります。」

と最後はカフェでほとんど言い合いの状態でした。

そして、最終的になぜかNさんの親父さんが登場して3人で話し合いをすることに・・・。
超面倒くさい時間を過ごすことになったのです。

すごくみっともない話ですが、
この失敗をしてすごく学んだことがあります。

初心者がビジネスをやるときにやってはならない3つのこと

僕のように当時会社員をしているとビジネスをするにも、
そもそも使える時間が極端に少ないわけです。

そんな状態であれば尚更正しい方向でやっていかなければ結果は出ません。

1.利益率の低い商売はやらない

よく「年商1億円の!!」とか言って社長さんがテレビで紹介されたりしますよね?
あの年商というのは売上のことなので実は儲かっているかどうかは別です。

年商が1億だったとしても利益は年間で1000万円ぐらいの商売をしている会社なんて
ザラにあります。

この場合利益率は10%ということになりますよね。

利益率が低いと自分の手元に残る収入も結局少なくなります。

今はインターネットがあるので昔に比べると、
割りかし利益率の高い商売ができるようになりました。

しかし、仕入れが高くなったり在庫を持つ必要のあるビジネスになると、
利益率がすぐに下ります。

今回の有機野菜の販売は有機農家から仕入れをしないといけないので、
利益率が低くなって自分たちの利益は相当低くなります。

つまり、どんな利益率の低い商売を選んだ時点で
苦しい商売をしていかななければならないのです。

2.結果の出てない人に教えてもらうのはやめる

僕は当時ビジネス経験はありませんでしたが、
実は一緒にやっていたNさんもビジネス経験はゼロでした。

Nさんはどっかから聞いたことあるようなビジネス論や、
自分がやっているような規模とは関係がない
大企業のマーケティング理論などを
僕に度々レクチャーしてきました。

僕は聞きながらもどっかから受け売りしてきたものを
しゃべっているだけだな…とは感じていました。

何か自分が経験した元で話ているのならいいのですが、
全く結果の出てない内容に関して、
僕はNさんからビジネスを教えられていたのです。

何も知らない僕が何も知らない人から教わっても、
それは無駄な時間を過ごしてしまうだけです。

なので、僕はその後ちゃんと結果の出ている人に
教えてもらうようにしました。

3.いきなりジョイント・ベンチャーは大変

これも会社員をしながらという時間の少ない中での話での前提ですが、
初心者が今回のような有機農家と業務提携をしてやっていくのは、
正直ハードルが高いです。

よっぽどの利益が見込めるとか、
資金があるなどの余裕があるのであればいいのですが、
他者と一緒にビジネスをやっていくのは簡単ではないです。

僕はそれでも会社員をしながらその後ネットビジネスで業務提携をして、
売上を上げていましたがパートナーと信頼関係がないと
絶対に上手くいきません。

なので、初心者がいきなりどこかとジョイント・ベンチャーをするのは
おすすすめできません。

結論

ということで僕はこの有機野菜の失敗した経験もあって、
迷うこと無くまず自分でできるオンラインで完結できるビジネスをやるようになりました。

もちろん有機野菜のネット通販もネットは使っているのですが、
最終的に自分の収入になる率を考えると、
食品通販は仕入れもあるので利益率はそこまで高くないです。

まあ、何ごとも失敗経験から学べることは多いです。

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