ビジネスを考える時にまず人の欲求の5段階としてよく使われる「マズローの欲求」についてお話しています。
通常のマズローの欲求でビジネスを考える場合
動画でお話したように、通常のマズローの欲求であれば、人は低次元の欲求を満たしてから高次元の欲求を満たすと言われ続けてました。
大概、僕らのような個人や少人数のビジネスでスタートする時は、「安全の欲求」「親和の欲求」もしくは「承認の欲求」を満たすための商品を考えます。
それは「生理的欲求」は人間の根源とな欲求、つまり生命を維持するのに不可欠な欲求になるためにそれはインフラに近いビジネスになります。
例えばですが、
- 電話回線事業
- 電力事業
- 水道事業
などを個人や少人数規模でやるのはまあ大変なわけですよね。大資本があるようなところじゃないとインフラ事業は難しいでしょう。
そのために次の次元の欲求を満たすところから僕らはビジネスをやっていこうとします。これは、これまでネットビジネスもそうですし、ビジネスを始めるときによく言われていることでした。
自分が自己実現できていないのにもかかわらず、自己実現の欲求を満たすようなサービスは提供できないと。なので、動画でお話していることはこれまで言われてきた定説に近いところがあります。
しかし、今の時代、特に日本ははそろそろこれが当てはまらなくなってきているのです。
マズローの欲求の逆説は今の日本に当てはまる
マズローの欲求のこれまでの定説は、今は全くそのまま当てはまるとは言ません。これは特に今の日本に限ってそうです。
これまでの定説は自己実現は一番最上級の高次元の欲求でした。そのレベルの次元にいくまでには、数々の欲求を満たした人じゃないといけないというイメージもあったと思います。
しかし、上の図のようにピラミッドをひっくり返すとどうでしょうか?
↓
「承認の欲求」
↓
「親和の欲求」
↓
「安全の欲求」
↓
「生理的欲求」
という順番になります。いかがでしょうか?意外としっくりこないですか?
今の日本は既に成熟されている国であって、物質的には豊かな国です。国民が物欲を求めて今生活をしている人が多いとは言い難くなってきました。
それよりも精神的な豊かさを今みんなが求めはじめています。
年間に約3万人の人自殺していると言われていますが、その中でもうつ病患者が多いのが事実です。これは当然のことながらこの国が精神ステージにいっていることの表れです。
精神ステージに来ている僕らは、「生理的欲求」が満たされないから、自殺をはかろうとするのでしょうか?それは違います。
- 自分は他者から認められない
- 自分のやりたいことがわからない
- 自分には価値が無い
と思って自ら命を絶とうとするわけですよね。僕らは高度経済成長期の人間ではありません、「人から認められたい」「自分の自己実現をしたい」という欲求が一番最初に来ているのです。
全財産をはたいてまで投票数を増やすためにCDを買うAKB48のファンたち
熱狂的なAKB48ファンって本当にすごいですよね?
あれは何なのでしょうか?
大島優子を上位にいかせるために、CDを何百枚とか買っちゃうんですよね?そういう強烈なファンって彼女らアイドルを育てることに命かけますよね?自分の生活はもう後回しなんです。
これは既に定説のマズローの欲求は当てはまりません。
大島優子が命ですから上位にいかせることを自己実現としているのです。正に、精神ステージの国ならでは欲求段階だと思います。マズローの欲求の逆説が当てはまるのです。
自己実現の欲求を目指すためのビジネス
消費者の態度として「ニーズ」と「ウォンツ」がありますが、高次元なレベルなのは「ウォンツ」です。つまり、自己実現の欲求は「ウォンツ」なのです。
じゃあ、自己実現の欲求の「ウォンツ」のキーワードは「成る」です。
例えば、
「er」lList
- プラグラマー
- デザイナー
- サーファー
- プランナー
- プロデューサー
- クリエイター
など、最後に「er」がつくものってありますよね?まあ職業であることが多いですが、これらは「成る」です。
サーファーは、人生の多くの時間を波乗りに使います。それは生き方を表しているんです。だから、カッコイイんですよね。
みんな本当は会社員とかやりたいくないわけじゃないですか。だから「er」のつくものだったり職業に憧れるんです。そして、それに成ることが自己実現であり、ウォンツであり、社会に承認してもらえることが今の日本人の欲求の初期段階なのです。
だから売れるんです。例えば例えば、湘南サーファー養成講座ってのが。
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