この動画では、僕が持病に悩んだ経験から何の脈もなく手紙を書いて会いたい人に会った経緯についてお話をしました。
手紙に魔力があります。
Point
- 電子メールの時代だからこそ手紙に効果的になる
- 自筆で書くとリアリティが増すして同じ言葉でも心が動きやすくなる
- 本来無理なポジションを取ることができる(例えばプライベート的に)
というような手紙ならではのメリットがあるのです。3つ目の「本来無理なポジションを取ることができる」というところが少しわかりにくいかもしれないので補足説明しますね。
たとえ自分の立場が下だったとしても相手が断れない有益な提案をする
手紙ではもちろん感謝の気持ちや相手を尊敬する旨を伝えます。しかし、下手に謙る必要はありません。相手に有益な提案をすることで相手は対等な立場で見てくれます。
僕が経験した話で言うとその専門家である先生の知名度を更に上げるためにどのようなことをすれば良いかという提案を盛り込みました。
その専門家の方はネットの活用はそこまでできておらず、僕が見ていてもっとこうしたらいいのにとかamazonのランキングをもっと活用すればいいのにとかいろいろ具体策があったわけです。それを提案することによって相手は僕を必要な存在と見てくれるようになります。
通常ならば、専門家とクライアントの関係になってしまうでしょう。
別の例で言うと駆け出しアイドルに普通の手紙を書いたところで「アイドルとファンの関係」になってしまいます。つまりその他大勢と同じ関係ですね。
そこでそのアイドルにとって有益な提案をするのです。例えばですがネットの誹謗中傷を削除するための案などを提示するなどしてファンではなく仕事の関係に持っていくことで会うことが可能になるかもしれません。
この角度というのはその他大勢の関係性に無い角度を作ることが重要です。
ビジネスマンなど仕事同士の関係が多くなりそうな人だと、例えばその人の趣味であるヨットの情報などを提示することでプライベートな角度で入り込める可能性が高くなります。
このような内容を手紙の中に少しだけ入れることで他とは違う印象を与えることができます。
交渉が上手くいく手紙の書き方
ここでお話しているのはビジネスシーンでの手紙の書き方です。ただ単にお世話になった人に対して感謝を手紙を書くのであれば、好きに感謝の気持ちを伝えればいいです。しかし、ここでは交渉が上手くいくために手紙を書くのが目的です。
では、その書き方の順番を説明します。大きく以下の3つの点をつければいいです。
- なぜ、この手紙を書いたのかを伝える
- 自分のことよりも相手のことを書く
- 相手に何を求めるのかを明確に書く
実は、言ってしまえばセールスレターを書くのと同じです。
1.なぜ、この手紙を書いたのか?
前兆もなく手紙を送ってこられると読み手は、「そもそもなぜ手紙なんか送っていくるのだ?」という疑問が湧きます。どれだけ、手紙の内容が相手にとって嬉しい内容だったとしてもどの動機がわからないと、不信に思われても仕方ありません。
これは商品をセールスレターで売るときと同じで、その販売者が、そもそもなぜその商品を売っているのか?なぜそのビジネスをやっているのか?を伝えることと同じです。人は理由があれば納得して動くのです。
2.自分のことをよりも相手のことを書く
手紙を書くときに自分のことばかり書いている人がいますが、手紙を読むのは相手です。しかも、相手に対して手紙を送っているわけですから、自分のことは二の次でいいのです。
交渉したい相手がいるわけですから、手紙ではいかに相手の重要感を満たすかに尽きます。交渉を成立させるには、向こうが「自分ことをわかってくれている」と思ってもらう必要があるのです。
そのために、自分のことをツラツラと長く書く必要はありません。手紙の7割は相手の重要感を満たす内容を書いてください。そうすれば、実際に会ったときに話がとてもスムーズになります。
3.相手に何を求めるのかを明確に書く
手紙を書いて相手が「う~ん、良い手紙をいただいて嬉しいなあ」とそれで終わってしまうと全く意味がありません。手紙は最後に、あなたが相手側に対して何をしてほしいのか?どういう行動をとって欲しいのかを明確に書く必要があります。
例えば、会うアポを取りたいのであれば、
お会いさせていただく日程をいただけないでしょうか。
こちらのメールアドレスにご都合のつく日程を書いてご返信いただけると幸いです。
などと何をどうするのかを明確に書いてください。「会ってください」ではわかりません。その会う時間をいただくために、まず相手に何かしらで返信をしてもらう必要があるでしょう。
それは、電話なのかメールなのかいきなり手紙で時間指定をして会うのかわかりませんが、それはあなたがその相手とどうしたいのかによって全く変わります。
けど、手紙は1発勝負なので、書き忘れると「いい手紙をもらった」で終わってしまいます。ですので、まず相手側に何をやって欲しいのかを自分の頭の中で整理しておきましょう。
これも商品を販売するセールスレターと同じで、最後に
- 「こちらをクリックしてクレジットカードで決済をしてください」
- 「こちらのフォームから希望の日程を選んでください」
と、お客さんにやってほしい明確な行動を書いておかないと、お客さんは行動しないのと同じです。
Not Readの壁はここでも活きる
コピーライティングのところで3つのNotの壁があるというお話をしました。
正にこういう手紙を送るときはこの特に「読まない」の壁を突破することが鍵です。
僕は名刺を100枚1セット作り封筒に忍ばせることによってそのに「読まない」の壁を突破しました。相手によってNot Readの壁の高さは違います。どのようにしたら手紙を送って必ず開封してもらえるかを考えることがポイントです。
動画でお話をした僕が実際にやった”相手の似顔絵入りの名刺を作る”という作戦はパクってもいいですよ!(笑)
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