こんな話があります。
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僕がサラリーマンをしながらビジネスをしていたときに、
同じようにサラリーマンをしながらビジネスをしていたビジネス仲間がいました。
Tさんという40代の男性の方です。
Tさんは会社で販売した商品に対して既存客に対して、
アフタフォローをするお仕事をしている方でした。
そんなTさんは自分のビジネスとして、
知り合いの整骨院の院長と組んで、
腰痛を改善する商品を販売することにしました。
Tさんはインターネットは決して得意ではなく、
インターネットで集客をして販売することに魅力を感じて今回はじめて取り組みました。
Tさんは6ヶ月以上かけて販売準備をし、
その後自分のビジネスとして商品を販売し始めました。
- 商品の作成
- 販売ページの作成
- ブログ集客
今までにやったことのない分野にチャレンジしました。
もちろんホームページの作り方もわからないいので、
HTMLの書籍を買ってきて自分で勉強をして、
素人ながらも販売ページを作りました。
これまでブログというものも書いたことがなかったのですが、
毎日会社から帰ってきてからアメブロを毎日更新していました。
しかし、Tさんの販売していた商品は、
半年経って2~3個売れる程度でした。
客単価は12,000円ぐらいだったので、
は6ヶ月で3万円~4万円の売上でした。
しかも、自分が中心でビジネスを進めているのにもかかわらず、
その知り合いの整骨院の院長と利益を折半する契約をしていました。
つまり6ヶ月間準備をして、
6ヶ月間販売をしても自分の収入になったのは、
1万円程度だったということです。
Tさんは、
「こんなに大変なことしてこんな結果しか出ないのなら、
やっても意味がない」
と言って、なんとそのビジネスを辞めてしまったのです。
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はい、ここまでが僕のビジネス仲間Tさんの話です。
これを聞いてどう感じましたか?
最後の、
「こんなに大変なことしてこんな結果しか出ないのなら、
やっても意味がない」
という発言が非常に重要です。
実は、Tさんの頭の中に描かれているイメージは、
以下のような図になっているのです。
Tさんは販売までの準備期間に6ヶ月かかりました。
そして、販売開始をして6ヶ月が経過したので約1年間そのビジネスに費やしたことになります。
Tさんは1年間という長い期間を会社以外の時間を使って、
自分のやったことのないことに取り組んで苦労や労働をしたのにもかかわらず、
それに見合った報酬が得られていないことに不満を感じているのです。
そうです。
Tさんはサラリーマン的な発想でビジネスをやていたのです。
- やったことない分野に挑戦した
- 頑張って努力した
- 長い期間続けた
ということが会社員では評価されることがあります。
特に日本人はこういう風習があると思います。
結果が出てなくてもその過程が評価されてしまうのが日本の会社です。
Tさんは会社ではセールスマンではないので、
特に「努力」「頑張った」「挑戦した」ということが報酬として得られないことに大きな不満を感じたのでしょう。
Tさんが僕から見えいてもすごく頑張っていたのですが、
残念ながらビジネスは「結果」すべてなので、
その過程は全く関係がありません。
これがサラリーマンとビジネスで結果を得られることの最大の違いです。
意外にこのサラリーマンの感覚を引きずっている方は多くいます。
上図は『成功曲線』と呼ばれる図です。
よく受験勉強などで『勉強量』と『成績』がどのような関係になっていくかをあらわすときなどに使われますね。
ビジネスも同じようにこのようにずーっと結果がでない時期があります。
それがやがてあるときにグイーーっと上方へ伸びていくのですが、
多くの方はカーブが曲がる手前で辞めてしまうのです。
さっきのTさんも同じです。
サラリーマンを経験すると「労働=賃金」という方程式をどうしても潜在的に刷り込まれてしまうので、時間と報酬が比例するような感覚を持ってビジネスをやってしまいがちです。
しかし、ビジネスは結果がすべてなのです。
過程の努力は全く関係がありません。
お客さんはあなたがどれだけ必死で準備をしてきたかどうかはどうだっていいのです。
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