僕が過去に経験した「会社に行きたくなくて月曜日に吐き気がしていた上場企業社員時代の話」をすると、結構な反応が返ってきました。
- 「私も今会社に行ってますが上司に怒られるのが怖くて・・・」
- 「今の上司が嫌なので部署の移動申請をしました・・・」
などと、会社に行きたくない理由は、仕事内容がつまらないとよりも、上司との人間関係の問題が一番多かったようです。自分の仕事は上司が管理していることが多いですし、進捗や報告もすべて直属の上司にすることが多いので、その上司が気に入らなければ、「会社にいきたくなる」のは当然です。
もちろん僕自身も会社員時代は嫌な上司というのはいました。会社に行きたくないことが毎日続くようなこともありました。なので、ここでは、会社に行きたくないときにある程度休める上司との人間関係の構築方法をお伝えします。
1.社内で機能的関係と感情的関係の区別をしっかりする
上司との人間関係の問題になる1つの要因として、上司と感情的関係を濃くしてしまうことです。
感情的関係というのは、例えば上司があなたに対して
- こいつとは趣味が同じだから話も合う
- この間は二人で飲みに行った
- 気が合うような口調だな
- オレの言ったギャクには反応してくれる
みたいなものです。こういうのが積み重なっていくと友好的な関係を自然に築いていってしまいます。
「上司と友好的になるのはいいんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、好きという感情を挟んでしまうのは絶対に辞めてください。ここでいう好きというのは、男女の恋愛感情のような”好き”とかじゃありません。人として好きみたいなことです。
というのも好きという感情を持った瞬間に”嫌い”という感情が必ずでてきます。こういう感情的関係をつくってしまう言動はいっさいやらないと徹底することなんです。
よく、「私は会社の人とは会社の付き合いしたしたくない」という人がいますよね?あれは正解です。会社の人とは業務だけのことでしかコミュニケーションをとらない。
これが機能的関係です。つまり、上司はあなたに対して「数あるいる部下の一人。ただそれだけ」というふうに見られることです。もし、上司とゲームの趣味が一緒だったとしても、そのゲームの趣味の話で盛り上がるようなことは絶対にしないでください。そういうトークをした瞬間終わりだと思ってください。
上司はただの上司ですから、同じ共通の話題とかあってもノッてもいかないし、こちらから話をフッたりすることもしてはいけません。言ってしまえばいかに普段からドライに付き合うかです。
2.めんどくさい部下になる
僕は意識して実践したことがあるので、よくわかるのですが、前述した「機能的関係と感情的関係の区別をしっかりする」をしっかりと実践すれば、実は結構めんどくさいヤツ(社員)になります。
最近、新入社員が
- 会社の飲み会に行かない
- 会社の慰安旅行に参加しない
- 上司の付き合いで休日に遊ばない
という社員が増えてきているそうですが、僕はこれに賛成です。こういう社員というのはハッキリ言ってあんまり好かれません。例えば、こんな感じの会話です。
部下「何でバーベキューするんですか?」
上司「そりゃー、たまには社員のみんなで親睦を深めて交流するのもいいだろ」
部下「それと、今のプロジェクトを進行させて利益を出すのに関係がありますか?」
上司「まあ、直接的には関係ないかもしれないけど、みんあで仲良くすることはいいことだろ!?」
部下「みんなで仲良くすることがプロジェクトの進行と利益を生み出すことに関係があるとは思えませんけど、どうなんですか?」
上司「まあ、じゃあそれだったら君は行きたくないんだね?」
部下「はい」
こんな感じですね。あなたがこういうことを言っていると上司はあなたのことがめんどくさいヤツと思ってくれるようになります。上司と言っても相手は人間なので、めんどくさいヤツとわざわざいつもいつも関わろうとはしません。
あなたは会社では与えられた役割の機能を果たすだけに精進し、それ以外の感情的関係に関することはめんどくさいことを言っておけば、あまり関わってこないようになります。
そうすると上司と距離を常に置くことができるので、上司の人間関係に悩むことも少なくなります。上司を「人」として見るとダメなのです。上司も会社の中の歯車の機能の1つとして見ることですね。
3.機能的役割を果たすために誰よりも結果を出すために仕事を頑張る
これも、1の「機能的関係と感情的関係の区別をしっかりする」に通ずる話なのですが、よくある悩みが、
やっぱり会社にいるからには上司に気に入られた方がいいんでしょうか?
という悩みなんですが、これは感情的関係を構築しようとしているので最悪です。気に入られると確かに、仕事がしやすくなる場合もありますが、気に入られるということは気に入らないと思われる場合も多々でてくるわけです。
気に入られようとするから気に入られなくなって人間関係で悩むのです。
そのためには自分の与えられた会社の役割を果たすために仕事を必死でやるしかありません。
もちろん、結果が出ないこともあります。いつもいつも、良い結果が出ないことはありますが、機能的な役割をしっかりと果たしていれば「休む」ということは悪いことではないので、会社に行きたくないと思ったときに休みやすくなるのです。
現に、僕は辞めた会社では、機能的な役割を果たすことに仕事中はかなり神経をつかってしっかりと仕事をしていたので、「今日は気分が乗らないなあ」と思うときは、お昼ごはんを食べた後に、社内の管理システムのチャットに
今日は体調がすぐれないの退社させていただきます。
と打って、すぐに帰っていました。これをいつもいつもやるのはさすがにダメですが、やっぱり普段しっかりとやるべきことをやっていれば、人間なので「今日は会社に絶対に行きたくない」という日は休めばいいと思います。
これが常に感情的な関係しか構築していない社員は休みにくくなるでしょう。
4.上司と意見が合わない場合
もし、あなたが上司が無能すぎて仕事にならないとか、上司がクソ過ぎて・・・みたいに思っているも意見が合わない場合があったとしても、上司の指示に従って動いてください。
会社ではそれぞれの社員の役割分担があるので、それを全うするしかありません。
自分に非がなくてても、「申し訳ないです」「すいませんでした」と謝ってください。
年に1度とか、たまに意見が食い違うぐらいならいいのですが、上司に対して反抗するのは実は結構なエネルギーが必要になります。そのエネルギーは機能的な役割を果たす部分に使うべきです。
イラっとするかもしれませんが、そういうもんだと受け入れましょう。結果的にはその方がいいです。最初はちょっとむずかしいかもしれませんが、感情レベルを無にして仕事をすることです。
5.上司との人間関係の問題がセクハラの場合
僕は男性なので女性のセクハラについての辛さやその気持ちはしっかりとわかるわけではありません。
なので、女性のあなたに「男性のあなたにはわからないわ」と言われたらそれでおしまいですが、今回お話した感情的関係をいっさい作らないというところを徹底すればセクハラは減ると僕は思っています。
逆に男性である僕だからわかることは、結局、女性の方も上司の機嫌をとったり、しょーもないことや、しょーもないギャグとかを相手にしているから、上司である男性は何か反応をしてくれると期待をするのです。
男性は女性に何か言ったりして反応してくれると喜ぶのです。
なので、反応が薄かったり無視するような女性に対してあーだこうだと言ったりはしないでしょう。
女性は他者とのコミュニケーションをとるのが上手なので、機能的役割だけを果たすような働き方は難しいかもしれませんが、そこをいかに徹底するかでセクハラはだいぶ軽減できるはずです。
既出の、
- 社内で機能的関係と感情的関係の区別をしっかりする
- めんどくさい部下になる
- 機能的役割を果たすために誰よりも結果を出すために仕事を頑張る
をやっていれば、正直可愛げはないですが、会社は会社、プライベートはプライベートと割り切った働き方が多い女性にとってはこれらをやっていく価値は十分にあります。
追記
ここであげた内容は、「付き合いが悪いな」とか「ノリが悪いな」という見られ方をする場合もあります。
しかし、それくらいの批判に耐えられないのであれば、上司との人間関係で悩みがなくなることはないと思います。そもそも周りの社員と合わせる必要はありませんので。
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