この動画では初めてこれから個人でビジネスをやるのであればマーケットインをすすめるというお話をしています。
プロダクトアウトとマーケットイン
動画ではビジネス初心者はマーケットインで進める方がいいとお話していますが、簡単にプロダクト・アウトとマーケット・インの説明をします。
「プロダクトアウト」とは、商品ありきで自分の作った製品を販売していく販売戦略のことです。反対に「マーケットイン」は顧客ありきの販売戦略で、顧客が現状の世の中にあるのものでは今満足できておらず、悩みなどを吸い上げて売れるものを作るという方法ですね。
作れば何でも売れるプロダクト・アウトの時代
例えば1970年代など日本がまだ高度経済成長期の頃はそれこそプロダクト・アウトの時代でした。
テレビ・洗濯機・冷蔵庫は三種の神器と呼ばれていた時代で、とにかく大量生産をし製品を作れば売れるという時代でした。
その頃は、そこまで細かいマーケティングが日本で取り入れられていたわけではなく、良い製品を作れば売れるという感覚で事業主や企業たちは作って作って売るという流れが主流だったのです。
それだけ消費者も製品を貪欲に欲しがってましたし、まだ日本が今とは違い物欲ステージだったので製品に対しての消費が良かった時代です。GNPも世界2位になるという時代ですのでプロダクトアウトが当たり前だったわけです。
過剰供給に気づきだしたマーケットインの時代
それが1980年代頃になると、製品は売れなくなります。過剰供給になり、「よい商品が売れるとは限らない」状況になってきました。
この頃から顧客あきりでの販売戦略が重視されはじめ、「プロダウトアウト」という言葉から反対語として「マーケットイン」の言葉が使われはじめたと考えれます。
初心者はマーケットインではじめるべき3つの理由
基本的にはじめてビジネスをやろうとすると、自分の売りたいものを売って全然お客さんに響かず「売れない・・・」と悩む傾向があります。ですので、マーケットインの理解は最低してほしいと僕は思っているのです。
特に個人や少数規模でもビジネス、ネットビジネスはマーケットインを必ず最初に意識する必要があります。
1.製品を作るに(プロダクトアウト)は、ある程度の資本が必要になる
製品を作るということは在庫を持つことになります。また在庫を保管する管理費用なども考えると製品を作って売れなければ、大きな負担を抱えるリスクがつきます。
資本があって、その商売で特に上手くいかなくていいという状態ならいいでのですが、「会社を辞めてとりあえず製品を作るぞー!」はあまりにも危なかしいですね。
2.売れなかった時のリスクが高い
そうは言いつつも、プロダクトアウトは自体は僕はどんどんやっていけばいいと思っているんです。というのも、プロダクトアウトはある程度ビジネスを回していくための精度が高い人がやると爆破的な商品になったらい大きなブームを作ることができるからです。
しかし、初心者が市場(顧客)を見ずにいきなり製品をやると、「1」の在庫の問題以外にもプロモーションなどでかけて広告費などすべてパーになります。その割にお客さんのことがあまりリサーチもできなかったとなれば、時間的リスクも金銭的リスクも高いです。
3.個人だからこそマーケットインで細かいニーズに対して提供しやすいくなる
動画でもお話していますが、例えば街の電気屋さんは、
という商売を実際にしています。僕らのようにスマホを毎日のように使ってネットを使ってビジネスをしているような人間からすると「なぜ、iPhoneの設定で3000円もとられるんだ?」という感覚です。
けど、60代や70代の方が孫からすすめられてiPhoneを買ったのにもかかわらず使い方がいっさいわからないと困っている方は結構多いのです。これがお客さんの拾いきれていいないニーズです。
ヤマダ電機やヨドバシカメラのような大型量販店は、いちいち購入者のiPhoneの設定までサポートができません。
しかし、個人や少人数で事業であればこのような細かいニーズを拾ってそれを解決するものを提供してビジネスにすることができるのです。
現代のプロダクトアウトはウォンツ商売、マーケットインはニーズ商売
「初心者はマーケットインを」と言っていますが、僕は今の時代はプロダクト・アウトでの勝利を狙うべきだと思っています。「初心者はマーケットインを」というのは本当に右も左もわからない状態だとマーケットインからはじめた方がいいというだけでです。
先ほどiPhoneの設定の例をだしましたが、例えばiPhone自体はお客さんのニーズがあったわけではありませんよね。
iPhoneが世に出る前に「電話とインターネットとiPod(音楽機能)が一緒になったデバイスが欲しい!」と人々が訴えかけていたわけではありませんよね。それはiPhoneがウォンツ商品だからです。
プロダクト・アウトというのは、お客さん自身はそれが欲しいかどうかはわかっていないのですが、顕在化されると「欲しい!」となる商品を作っていくことです。
逆に言うと、マーケットインは既に顕在化されています。
だから誰にでも見えるお客さんのニーズだと言えると思います。それは競争が激しくなるということが言えます。
例えば、「痩せたい」と思っている人に対してのダイエット商品はニーズ商品でありマーケットイン的な販売方法になりますよね。それは既に多くの業者がやっていることで、ニーズを細分化するとかしていかないと大変だという一面もあるのです。
ですので、最終的に目指すところはプロダクトアウトですね。それは、ウォンツ商品じゃないと世の中にインパクト変えるようなビジネスはできないと僕は思っているんです。
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