この動画では、コピーライティングをやっていく上で反応のとれる書き方、反応のとれない書き方について解説をしています。
反応のとれない書き方とは?
反応のとれるコピーと反応のとれないコピー。それは、お客さんが見えているから見えていないか、魅力的なオファーになっているかいないか、などいろんな要素が関係していきます。
しかし、コピーライティングというテクニック云々よ以前の問題で、もし反応のとれない書き方をしているのではあれはそれは相当もったいないことをしていることになります。本来取れる売上を落としているのですから。
僕らは、別に村上春樹のような作家ではなくビジネスをするに当たって見込み客の反応のとれるコピーさえ書ければいいわけです。それは、コピーライターという専門業だとしてもです。
そのためには、小難しい言葉を並べる必要はありませんし、文学的な評価が必要なわけでもありません。ただただ、”誰も読みやくて、わかりやすい文章を書いていくこと“です。逆に言えば、「特定の人しか読めなくて、わかりにくい文章=反応のとれない書き方」をしていると言えるでしょう。
では、ここではもう少し突っ込んだ解説をします。ここで解説しているのはコピーライティングのテクニック以前の問題です。
主語と述語がわかりにくい
ビジネス上、特にWebページ上で文章を読んでいて、お客さんに「ん?」と思わた瞬間にアウトです。ブラウザ上の「×」のボタンをポチッとされて終わりです。書いている文章自体がよくわからなければすぐにページを離脱されてしまいます。
その原因の1つとして、主語がわからないという状態の文章です。
例えばこのような文章です。
私が友人2人とイタリアへ旅行に行った時の話。
バスの運転手に騙されて通常よりも2倍の金額をボッタクられた。
その時こう言った。
「もうバスに乗るのはやめよう」
2人は怒りをあらわにしながら同意した。
特に読みくくはないかもしれませんが、
「もうバスに乗るのはやめよう」
で、お客さんが「ん?」と躓く可能性があります。それは、「もうバスに乗るのはやめよう」と言った人が誰だかわからないというところです。そのまま読みすすめると「2人は怒りをあらわにしながら同意した」と書いてあるので、「あー言ったのは”私”ね。」とはじめてわかります。
もしかすると友人の一人が「もうバスに乗るのはやめよう」と言ったと読者が解釈する場合もありえます。こうなると文章を読んでいるお客さんにストレスを与えていることになります。
難しい言葉やその業界にしかわからないを使ってしまう
コピーを書いているとどうしても難しい言葉を使ってしまいます。例えば、ことわざを入れてみたり、あまり普段使わないような四文字熟語を入れてみたりすることです。
もちろん「難しい言葉を入れることに意味がある=反応をとるために使っている」という場合ならOKなのですが、多くの場合はそういう理由じゃありません。おそらくですが、
- 自分が賢いヤツだと思われたい
- かっこよくしてコピーの印象をよくしたい
という思いから難しい言葉を使ってしまうのです。何を隠そう、僕自身もそういうことをやってしまっていました(笑)今でも、「あっ、いかんいかん」となるほどです・・・。これは、コピーライティングをやっていると誰でもやってしまうことなので気づいたら直していけばいいのです。
そして、もう1つ厄介なのはコピーにその業界にしかわからない言葉を使ってしまうことです。
例えばですが、
Webサイトにトラフィックが少なくてお困りの美容室さんへ
というコピーライティングはマズイですね。美容室を運営している美容師さんたちは、ほとんどの場合がWebのプロではありません。「Webサイト」や「トラフィック」と言われてもWeb業界にいる人以外は理解しにくい可能性が非常に高いです。
ホームページにアクセスが来なくてお困りの美容室さんへ
の方がわかりやすいです。自分はわかっているつもりでもコピーを読むお客さんにとってはその業界の言葉は通じません。書いているコピーが業界用語だったり特定の人たちにしかわからない用語になっていないかチェックしておきましょう。
これで反応を落としてしまうのは悔しいですからね。
いつまでも結論が何なのかわからない
今まであげてきた、
- 主語と述語がわかりやすい
- 難しいことばは使っていない、業界の用語も使っていない
はしっかりとクリアしていても、まだお客さんには読みにくいと感じストレスを与えてしまう場合があります。
それは、「回りくどくて何が言いたいのかいつまでもわからない」といった状態です。反応をとっていくために文章を読ませるには興味・関心を持たせることに尽きます。コピーを読んでもらわなければお客さんの行動につながりません。
だからこそ、興味と関心を持たせ続けることが必要になります。その上で、意識するべきことが「結論を先にもってくるか」なのか「過程を先にもってきての結果」なのかです。
ビジネスにおいてのコピーライティングで、興味・関心を継続的に持たせ続けられるのはどちらがいいのでしょうか?それは「結論を先にもってくる」です。
以下の例文を比べてみてください。
例1
僕はナンパで成功するために、普段の女性との会話から「ある事」を徹底しました。そして3週間後、僕は池袋で自分のタイプの女性に声をかけてみました。するとその女性は今までに自分が体験したことのないような反応をしたのです・・・
例2
僕はナンパで成功するために、池袋で自分のタイプの女性に声をかけてみました。するとその女性は今までに自分が体験したことのないような反応をしてきたのです。こんな僕でも反応が取れるようになったのは、普段の女性との会話から「ある事」を3週間徹底したからです。その「ある事」とは・・・
さて、どちらもナンパの成功に関してのコピーなのですが、例1と例2では結果を先にもってきているか、後にもってきているかの違いがあります。興味・関心を継続的に持たせ続けられやすいのは例2の方です。
例2の方は「その女性は今までに自分が体験したことのないような反応をしてきた」という結果を先にもってきていますよね。読み手のお客さんの心理としては、これを読んだ後にじゃあ何でそんな反応がとれるようになったんだ?と興味・関心が続くのです。
例1は短文なのでまだいいのですが、これが長文になって結論が最後だと読んでいるお客さんは途中でつまらなくなってブラウザ上の「×」のボタンです(笑)
つまり、反応のとれない書き方は「どうなったか」を引っ張ってしまっている書き方をしているということです。
逆に、「なぜそうなったか?」を引っ張っていくと興味・関心が続くのです。バラエティ番組でCMに入るまに「この後、○○が激怒!!」などのテロップが入りますよね?視聴者は、なぜそのタレントが激怒したのかが気になってCM中も興味・関心を引っ張っています。
それと同じです。
反応のとれるコピーの書き方
反応のとれないコピーの書き方を3つ程あげてきました。
- 主語と述語がわかりにくい
- 難しい言葉やその業界にしかわからないを使ってしまう
- いつまでも結論が何なのかわからない
の3つです。反応のとれるコピーのを書くのではれば最低限この3つはクリアする必要があります。この上にテクニックがあります。
ただ、普通にコピーライティングをやっていると必ず躓いてしまう3つでもあります。ですので、主語や術後をハッキリさせて、難しい言葉を使わずに、結論を先にもってくる文章を書くだけで見違えるように読みやすい文章に変わると言えるのです。
それに加えて1つだけ反応をとるためのポイントを解説します。
話し言葉で文章を書く
動画でもお話ししているように、普段話しをしている人たちに説明しているように話す方法です。自分が伝えたい内容を文字に起こすと急に文法が崩れたり、不自然になりがちです。
コピーライティングと聞くと何か決まったようなカタチがあるんじゃないかと思ってしまって、他の人が書いたコピーの口調を真似してしまう人がいます。そんな方に是非おすすめしたい方法です。
この話し言葉にするメリットは大きく2つあります。
1つは、文章が苦手だと感じている人でも書けてしまうという点です。もう1つは、堅苦しくなく馴染みやすい文章になるという点です。
まず、文章が苦手だなと感じているのであれば、自分の話し言葉をそのまま紙に書き出してみてください。意外にそんなに文法がめちゃくちゃ過ぎる!なんてことはありませんから。
これまで生きてきた人生がありますから、少なくとも人に伝えるというのはほぼ毎日のようにやってきているわけです。ですので、今のあなたの言葉で十分伝わります。紙に書き出すことによって前述した「反応のとれない3つのポイント」になっていなかどうかもチェックすることができます。
コピーライティングのいいところは読みてに到達するまでのタイムラグをコントロールできことです。言葉で発して、修正修正を繰り返せば反応のとれるコピーを書くのは難しいことではないのです。
また、話し言葉にすることであなた独自の言い回しや臨場感が出ることもあります。最近は、ネット時代になってコピーライティングを勉強する人も増えてきていますので、同じような言い回しで同じような堅苦しい言葉を使っている人が同じようなコピーを量産しています。
悪魔の秘術を知りたくありませんか?
なんて日常で使いますか?使わないですよね?でも、ネットビジネスやアフィリエイトなんかやっている人はこういうの書いている人今でもかなり多いですよ。
僕はそういう現状は良いとは思っていません。ですので、ひとまず初めてコピーを書くのであればあまり気負わずに自分の話し言葉で書き起こしていってみてください。
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