古典的なセールスレターを知る

この動画では長年反応をとり続けてきた有名なセールスレターを紹介しました。

セールスレターの上達のために「写経」に使う

『セールスレターの上達方法』でお話で、写経をするには、

信ぴょう性のある売上の数字を知っているセールスレター
長年売れ続けていることで有名なセールスレター

の両方を兼ね備えていることが必要とお話しましたが、この動画で紹介している古典的なセールスレターは写経に適しています。

私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。でも弾き始めると!

コピーライティングを1度でも勉強したことがある人は、このコピーを見たことがあるんじゃないでしょうか。これは、米国の方ならだれでも知っている有名な広告文ですね。

このコピーはジョン・ケープルズというコピーライターが書いた米国音楽学校の通信講座で使われたヘッドコピーです。このコピーがあまりにも全米で火がつき、他の多くのコピーライターたちがこの見出しを真似したのです。

それぐらい広告文のコピーとして大成功を納めた伝統的なコピーです。60年以上、反応をとり続けているコピーです。これをコピーライティングの学習用に「写経」として使うのもいいし、実際に販売するセールスレターで真似するのもOKです。

カーペットを通販で買ったら夫が小バカにに。でも50%お得だと知ると・・・

(参照引用:『ザ・コピーライティング』P.19)

この通販の広告文はケープルズの音楽学校のコピーを真似して実際にカーペットを販売したコピーです。これはヘッドコピーだけですが、チラシをしっかりと作りこむことによって、新規顧客が前年比26%増だと言われています。

米国音楽学校の通信講座のコピー

米国音楽学校の通信講座のコピーを少しだけ引用として紹介させていただきます。

私がピアノの前に座るとみんなが笑いました。でも弾き始めると!

アーサーはちょうど「ロザリー」を弾いたところだった。部屋は拍手で沸き返っていた。これは私のデビューを飾るドラマティックな瞬間だと確信した。友人すべての驚愕を目の前にして、私は自信たっぷりにピアノに向かって歩を進め、その前に座った。

「ジャックはトリックでもしようというのか」とくすくすと笑ったものがいた。
聴衆も笑った。彼らは私が一音も弾けないと思っていた。「彼は本当にピアノが弾けるの?」と、ある少年がアーサーに向かって言っているのが聞こえた。アーサーは「神にかけてもいいが、彼は弾けないよ」と、叫んだ。「彼は人生で一音も弾いたことがなかったんだ・・・でも、見てみろよ。恰好はさまになっているじゃないか。」

嘲笑のなか、シルクのハンカチを取り出し、ピアノの鍵番のチリを軽くはらった。そしてちょうど、バデレフスキというピアニストが劇場でやったのを誰からモノマネしたのと同じように、立ち上がって、ピアノのいすを4分の1回転させた。

聴衆の後ろのほうから「あれはいったい何の真似だ?」という声が聞こえた。「おもしろいじゃないか!」と呼応する声があり、聴衆一同、笑いのうずに巻き込まれた。

ピアノを弾きはじめると

(以下、略)

これがケープルズの米国音楽学校の通信講座のコピーの出だしです。このコピーの面白いのはヘッドコピーだけじゃないことがわかります。それは、コピーがストーリーになっていることです

最初から売り込みをするような広告文らしさが全くなく、「アーサーはちょうど「ロザリー」を弾いたところだった。」と、物語風にはじまっています。これもこのコピーが長年人気になった理由の1つだと考えられます。

コピーはストーリーにすることによってお客さんである読み手もも売り込まれている感じがしないので、セールスレターにストーリーを組み込むことは有効な手段です。

経済誌を読み続けた男と読まなかった男の違いのストーリー

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もう1つ古典的なセールスレターを紹介します。世界最大の経済誌の『ウォール・ストリート・ジャーナル』です。ウォール・ストリート・ジャーナルを購読させるための広告がコピーライティングでも有名なコピーになっています。

こちらも一部だけ紹介させていただきます。

親愛なる読者の皆様へ:

25年前の美しい春の夕暮れ時、二人の若者が同じ大学を卒業しました。彼らはとてもよく似ていました。二人とも平均的な学生より成績がよく品格もあり、将来にむけ情熱的な夢に満ちていました。

最近この二人は25回目の同窓会で大学にやってきました。

彼らは相変わらずよく似ていました。二人とも幸せな結婚をしていました。また、二人とも子どもが3人いました。判明したのですが、二人とも卒業後は同じ中西部のメーカーに勤めて今もそこで働いています。

しかし、違いもありました。一人はその会社の小さな部署の管理職でした。しかしもう一人は社長でした。

何が違いを生じさせたのでしょう?

(以下、略)

このコピーもピアノのコピーと同じで、ストーリーから入っているのが特徴ですね。二人の男が比較されています。一人は、会社の管理職になったけど、もう一人はその会社の社長で、その違いは、毎日ウォールストリートジャーナルを読んでいたかどうかの違いだ言いたい広告です(笑)

こちらも伝統的であり古典的なセールスレターのコピーの1つです。

僕自身もこのウォールストリートジャーナルのコピーを利用して教材の販売などをして売上を上げていました。

古典的なセールスレターは、それだけ多くの人を動かしているコピーだということですから、初めてコピーライティングを勉強する場合は必ず参考にして「写経」したり真似をしたりして利用してください。

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